pfSenseを透過ファイアウォールとして設定する

普段はFortinetに魂を売っている筆者ではあるが、 さすがに各VMホストに導入するためだけにFortiGate-VMを購入していては破産するため、 pfSenseでお手軽ファイアウォールをするために透過ファイアウォールの設定を行う。

pfSenseは簡単に透過ファイアウォールを設定することができないので、 将来の私向けのメモとして記録を残す。

環境

  • pfSense 2.6.0

手順

インストール・WAN/LAN設定

インストール後にWAN/LAN設定がある、 後々のACL記述でWAN/LANの概念が存在するのため、 VMの外をWAN、VM内をLANとした。

IPアドレス割り当て

WEB UIにアクセスするためにWAN/LANのどちらか好きな方にIPアドレスを割り当てる。

ここで設定した値は後程消すことになるので、ある程度適当でも構わない。

また、使わないインターフェースはアドレス設定を空白で入力し、 アドレス無しで設定すると幸せになれるかもしれない。

WebUIへのアクセス・初期設定

admin:pfsenseでアクセスできる。 初期設定は適当に済ませるとよい。

WAN側から設定画面にアクセスしたい場合はShellから、

pfctl -d

でファイアウォールを一時無効化できる。

設定値は基本的に今後も使うが、 IPアドレス設定はどうせ消すため、適当でよい。

Bridgeを作る

Web UIでInterfaces -> Assignments -> Bridges -> AddからBridgeを作り、 WANとLANを追加する。

System -> Advanced -> System Tunablesから設定を開き、 net.link.bridge.pfil_bridge1にする。

Interface -> Assignmentsから、 BRIDGE0をAddし、OPT1を作る。

NATをオフにする

NATは不要なので、 Firewall -> NAT -> Outboundで設定に入り、 Disable Outbound NAT rule generationを指定する。

IPアドレスを設定する

WANとLANのIPv4/6 Configuration TypeをそれぞれNoneに設定する。

OPT1にIPv4/IPv6アドレスを最適な値に指定する。

OPT1はおそらくWANとLANをWeb UIから削除した後にCLIで設定するとよいだろう。

ルールの書き方

ファイアウォールルールでは、LAN・WAN・OPT1をすべて利用できる。

そのため、最低限様々な通信を通したい場合、 すべてのセクションにおいてとりあえずAllow allをするとよいだろう。

最終更新 Nov 15, 2023 16:13 PM JST
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